使用している型紙はこちら ⇒ 12BOXプリーツスカート(簡易式) の型紙になります。
前回の 12BOXプリーツスカートの作り方④(裾の処理) が終わったら次はプリーツの仕上げに移ります。
やっとスカートの形になって行く工程です。
これまで長かった…長かったですね。(lll-ω-)
さあ、ここから一気に仕上げて行きましょう!(≧д≦)/
写真の白いラインが前工程で縫った「奥ひだ」です。
黄色いラインが「ボックス型のプリーツ」となる部分です。
黄色いラインの部分にスカートの表面からアイロンを当てて型を付けましょう。φ(゜▽゜*)
表面からアイロンを当てるのですから、気になるのは「アタリ」ですね。(lll-ω-)
当て布をするか、裏側に折り込まれるプリーツ側からアイロンを当てましょう。(≧д≦)/
ネオプリーツ 200ml等を使ってプリーツ部分を強化するのもお勧めです。あるとないとでは、まぁ雲泥の差です
型紙上では「アイロン山折り線」となっています。
アイロンを当てるのは山折り線の十字の印の所までです。(*゚∀゚*)!
全部の山折り線にアイロンを当てました。
「ボックス型のプリーツ」が見えてきました!(☆-☆)
プリーツ部分をアップにしてみると、よく分かりますね。(*^▽^*)
「プリーツ」は型紙上では「山折り線」
「奥ひだ」は型紙上では「谷折り線」になっています。
ちょっとややこしいですが、型紙とにらめっこしているより、形にしてもらえれば「おぉ~!」となると思います。
側面から見るともっと分かりやすいですね。
さて「山折り線」にアイロンを当ててボックスプリーツがチラチラと見えてきました。
写真の白い点線「プリーツ」を縫い合わせて行きます。
型紙上では「縫い合わせ線」となっています。
必ず、ダーツと奥ひだを挟んで縫い合わせます。
うっかり身近なお隣と縫い合わせると……プリーツも何も存在しない怪しげな一枚布が仕上がるだけです。
何度かやった事あります、私…。(T∇T)
ダーツと奥ひだを挟んで、縫い合わせ線をズレなく留めていくのは少しばかり難しい作業です。
「ダーツの縫い方」と同じ方法で、印と印をしっかり合わせて、まち針を留めます。
縫い始め、縫い終わりは必ず返し縫いをします。
特に縫い終わりの部分はプリーツが開くと、一番負荷が掛かる部分です。
布が引っ張られ、縫った所が解けるような事があってはいけません。Σ( ̄□ ̄;)
返し縫いは「送り目2」などの細かい送り目で丁寧に縫いましょう。
縫い線が見えにくいので白い点線を引いてみました。
この「縫い合わせ線」は型紙上でも緩やかなカーブを描いています。
お腹やお尻の曲線を収めるためです。
このゆるやかなカーブを意識しながら縫っていきましょう。
さて、ファスナーを挟んだ「縫い合わせ線」ですが、ここは上記のように縫い合わせてしますと、ファスナーは開くけど、履けないスカートになってしまいます。
そこで、この部分の「縫い合わせ線」についてご説明します。
コンシールファスナーを全開にして、奥ひだからたるみがないように、スカート布表面にまち針で留めます。
この時、コンシールファスナーを広げて、縫ったラインが目で見えるようにしましょう。
縫うのは「縫い合わせ線」の終りまでです。
押さえを方押さえに変え、コンシールファスナーを縫った線の上、もしくは外側を縫います。
縫い線より内側を縫ってしまうと表側から見えてしまいますので、出来るだけ縫い線の上、外側を縫ってください。
縫い始め、縫い終わりの返し縫いをして下さい。
反対側も同じように縫います。
「縫い合わせ線」の終りまで縫いましょう。
「縫い合わせ線」とコンシールファスナーを縫い合わせた裏面です。
縫い線が見えにくいので白い点線を引いてみました。
この作業では、「縫い合わせ線」の印にきちんと合わせるより、たるみが出ない事を優先しますので、若干縫い線が印からズレますが、気にしなくても大丈夫です。
表面から見るとコンシールファスナーの途中まで縫われているのが分かりますか?
この縫い終りが「縫い合わせ線」の終点となります。
ファスナーを閉めてみました。
白い点線と、黄色い点線がコンシールファスナーに縫い合わさった部分です。
このようなプリーツの処理は、普通のスカートには存在しません。Σ(ll゚Д゚ll)
あくまでも「簡易」で「簡単」に出来るように、考えた作り方です。(☆-☆)
2重にコンシールファスナーに縫い付けている部分は分厚くなり、スライダーが上げにくいですが、一番簡単なボックスプリーツの為に、この仕上げ方になります。お蔭で奥ひだの途中にファスナーを取り付けると言った難しい工程が無くなります。(〃艸〃)
この部分をミシンで仕上げるのがどうしても難しい場合は、手縫いでも構いません。
全ての「縫い合わせ線」を縫い合わせました。
まだヨレヨレですね……アイロンを当てましょう!ヽ|・ω・|ゞ
「縫い合わせ線」を縫い合わせた部分は非常にアイロンが当てにくいです。
裏側に「奥ひだ」と「ダーツ」があるからです。
アイロン台の馬を使って、奥ひだを整え、白い点線部分の「縫い合わせ線」の縫い合わせを、引っ張り合いながら、アイロンの先を使ってアイロンを当ててください。
アイロン台の馬?と言う方はアイロンとアイロン台の説明ページでご確認ください。 こういったタイプのアイロン台です⇒アイロン台 馬付き
べったりとアイロンを当ててしまうと、「奥ひだ」や「ダーツ」のラインが「アタリ」となって、スカートの表面に響いてしまいます。
ここは慎重に、表面を確認しながら丁寧にアイロンを当ててください。
スカート全体にアイロンを当てました。パキッとして綺麗ですね!(*゚∀゚*)!
やっとスカートの形になりました~~!(〃ω〃)
それでは奥ひだをたたんで仮縫いしましょう。
この12ボックスプリーツスカートは「簡易」ですから、本来存在するはずの「奥ひだのダーツ」がありません。
本当ならこの倍のダーツがあって、縫わないといけないのですが、いやまあ、省いてもいいかな~と、生み出されたのが、この「簡易式12ボックスプリーツスカート」です。(〃ω〃)
奥ひだをたたむと、布が余っている様な感じがあります。
この感じが「省いたダーツ」で消化されなかった布地となります。
でも実際着てみると、あら不思議……見た目では一切分かりません。Σd(ゝω・o)
ウエストラインの端から5mm位の位置で端ミシンを掛けます。
仮縫いですので送り目は大きく4くらいでいいでしょう。
この時気を付けたいのは「全ての奥ひだをしっかり縫い押さえる事」です。
縫い押さえ損ねていたら、ウエストベルトを縫い付けにくくなります。
縫い終えた後もきちんと確認してください。
縫い線が見えにくかったので、白い点線で縫った線のラインを出してみました。
スカートの身頃部分はこれで終了です!お疲れ様でした!( ̄▽ ̄;A
後はベルトの縫い付けと、ホック&スナップボタンの付け方だけです。
ゴールが見えてきましたよ~!!
次の工程の 12BOXプリーツスカートの作り方⑥ へ移動する(*^▽^*)
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