ダーツやボタン位置、合印、折り線などで使用する仕付け糸を使った切仕付けの仕方をご紹介します。
しつけ糸を使う前の準備は ⇒ 仕付け糸の準備 をご覧ください。
ダーツの縫い方はダーツの縫い方ページにて説明していますのでそちらをご覧ください。 ⇒ ダーツの縫い方
まずは胸のラインやウエストのラインを出す際に必要になるダーツ部分の切仕付けの仕方をご説明します。
上の写真のように裁断した後に、2枚まとめて一緒にダーツ部分を切仕付けしていきます。
今回の切仕付けで使用する糸はこちらの ⇒ ダルマ 綿しつけ糸 半分に切って使用します。
縫製学校時代からの長い付き合いの仕付け糸です。チャコペンでもできますが・・・試作の時以外は仕付け糸を使用するほうが後の処理が楽でいいです。慣れると断然楽なのでこちらの方法をお勧めします。チャコペンメインの方は切仕付けを覚えてレベルアップしてみましょう!ヽ|・ω・|ゞ
仕付け糸は2本取りで、このダーツだと5カ所くらいで十分だと思います。先端部分は十字に印を付けます。
ここでポイント!(☆-☆) 今回は2枚一緒に切仕付けしています。後でめくりながら切るので、必ず少し長めに残して切ってください。1枚の時は短くて大丈夫です。Σd(ゝω・o)
先端部分は十字に仕付けを付けます。写真のようにクロスする部分が先端になるようにつけます。
次にボタン位置の仕付けに移ります。写真ではわかりやすいように、十字線を引いてみました。
十字になるように仕付け糸で切仕付けしていきます。
全てのボタン位置に切仕付けをして下準備は完成。(*゚∀゚*)!
布から型紙を外してすとこのようになります。
仕付けされている部分を糸が抜けないようにゆっくりとずらしながら、糸を出していきます。表側の糸が抜けないように注意してください。Σ(ω |||) 抜けると止め直しです。(T∇T)
少し引き出した糸の隙間に糸切ばさみをすべり込ませて仕付け糸を切っていきます。
ボタン取付位置の仕付けも少しずらしながら糸を引き出して仕付け糸を切っていきます。
全て切り終えるとこのように左右対称で同じ位置に切仕付けが出来上がります。
写真で見ていると凄く面倒そうですが、慣れるとこれが一番楽です。ヽ|・ω・|ゞ
チャコペンを使用されている方も多いと思いますが、チャコペンは生地に残るので基本的には使わないほうが無難です。
水で消えるチャコペンなどもありますが、生地によっては水にぬらすと輪染みになってしまったり、縮んだり色が移ったり・・・と不安が大きすぎます。
私が通っていた縫製学校では本番の洋服を縫う際のチャコペンは厳禁でした。
縫製学校ではチャコペンは試作を製作する際や小物等の製作の際に使用するもので、生地にダメージを与える場合があるので切仕付けを推奨していました。(*^▽^*)
仕付け糸はひだ部分の折り線や、裾の折り上げラインや合印など様々な使い方が出来るので、覚えておくとかなり重宝します。
仕付けが済んだら次は ダーツの縫い方 へ! 写真の順にやると簡単です!
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