今回はダブルのバイアステープの縫い付け方をご説明します。(≧д≦)/
使用するバイアステープは自分で作ったものです。作り方は バイアステープの縫い付け方① を参照してください。
金や銀などの化繊でのバイアステープの縫い付け方①は 裏技!バイアステープの縫い付け方① を参照してください。
裾やアームホールなど、縫い代を隠したり端の処理としても良く登場する、バイアステープですが、直線だけではなく曲線や角など色々と難しい部分も多いです・・・(T∇T)
角はどうすれば・・・曲線はどうすれば・・・1周した後のバイアステープの合体部分の処理は・・・と疑問も多いと思いますので今回は下の写真のような通常ではありえない形を全周囲バイアスしてみます。(☆-☆)
写真のように角、へこんだ角、カーブ、縫い代の処理など、少し難しいですが頑張ってみましょう!ヽ| ゝ∀・*|ノ
まずはスタート部のバイアステープの必要の無い部分を鋏で切り落とします。
縫い始めの位置にバイアステープを巻いて行きます。
バイアステープの折れ曲がった部分に布地の端ぴったり合わせましょう。
合わせたらまち針で留めます。
裏側のバイアステープまでしっかりと留めて下さい。
次は角の処理です。φ(..;)
写真のようにバイアステープの折れ曲がった部分に布地を合わせ、合わせたバイアステープと布地がずれないようにしっかり押さえながら、バイアステープを90度に曲げます。
角にずれがないようでしたら、一度まち針で留めて固定しましょう。
角のバイアステープを矢印の方向に押し込ます。
少しずつ様子を見ながら押し込んで行きます。
写真のように角が出来るだけ90度になるように調節して下さい。
この作業をしていると、角の布地とバイアステープがずれてしまう事があります。
その時は一度まち針をはずして、もう一度布地とバイアステープを合わせ直して下さい。
なかなか最初は角を美しく処理しにくいと思いますが、満足のいく仕上がりのステップの一つです。頑張ってみて下さい。
上手く角の処理が出来たら、まち針で留めましょう。
この時まち針で留めていいのは「表側のバイアステープ」と「布地」だけです。φ(゜▽゜*)ここがポイント!
裏側のバイアステープにまち針は通さないで下さい。(*^▽^*)
布地を裏返して、先程の角の裏側のバイアステープを処理します。
矢印の方向に同じようにバイアステープを押し込んでください。
裏側のバイアステープも表側と同じように、90度の角度になるよう角を調整して下さい。
まち針でしっかりと留めます。
気づいた方もいるかもしれませんが、角のバイアステープは表面と裏面で、写真のように逆に倒して処理します。
これはバイアステープの厚みを分散し、出来るだけ平らに仕上げる為で、綺麗に仕上げるポイントです!(☆-☆)
次はへこんだ角の処理です。これは難しい部分です。Σ( ̄□ ̄;)
写真のようにへこんだ角の手前でまち針を留めます。ずれないようにしっかり留めましょう。
矢印の方向にバイアステープにゆるみを持たせ重ねます。
重ねるゆるみの様子をみながら、減らしたり増やしたりしてみて下さい。
裏面も同じようにバイアステープが重なりへこんだ角にバイアステープが添っています。
角の角度が決まったらまち針でしっかり固定します。
へこんだ角の処理はバイアステープが少し引っ張られ気味になりますので、どうしても少し丸みを帯びたラインになります。
次はカーブについてご説明します。
反ったカーブには少しバイアステープを引っ張りながら合わせます。
引っ張りすぎると布地が引き攣れてしまいますので、表面の様子を見ながら合わせて下さい。
合わせられたらまち針で留めましょう。
少しバイアステープが引っ張られているのが分かるでしょうか?Σ( ̄□ ̄;)ちょっとわかりにくい・・・
次は膨らんだカーブです。
自然にバイアステープを曲線に巻きつけるように合わせます。
膨らんだカーブにはバイアステープの表面に「ゆるみ」が出来ます。
写真のカーブはそれ程膨らみが大きくありませんから、自然に巻きつければいいのですが、膨らみのキツいカーブなら、バイアステープを少し引っ張りながらまち針で留めましょう。
まち針でバイアステープを留めます。
布地とバイアステープの間に「ゆるみ」があるのが分かるでしょうか?
カーブにバイアステープを巻き終えたら、始まりと終りのバイアステープの処理をしましょう。
仮ですが分かりやすい様に、重ねてまち針で留めてみました。
点線部分が「仕上がり線」です。
定規を置いてご説明します。
バイアステープを縫い合わせて処理しますので、お互いに「縫い代」が必要となります。
2センチずつ重なり、重なった真ん中の1センチの位置が「仕上がり線」となります。
赤い実線がバイアステープのカットラインです。
きちんと長さを図ったらバイアステープを鋏でカットします。
カットした後もバイアステープを重ねて、長さに誤りが無いか確認して下さい。
縫い代が長すぎるまま縫い合わせると、バイアステープが布地よりも余ってしまい、また縫い代が短いまま縫い合わせると、バイアステープが足りなくなり、布地が突っ張ってしまいます。φ(..;)
正確に測ってカットして下さい。φ(゜▽゜*)
ではバイアステープ同士を縫い合わせて行きましょう!
縫い合わせの邪魔になるまち針は抜いて下さい。
バイアステープを広げて表面同士を合わせます。
この時アイロンで付けた型の部分も広げて合わせておく方が綺麗に仕上がります。(☆-☆)
縫い代は1センチです。
縫い始め、終り共に返し縫いは必要ありません。
少し細かい幅で縫う方がほどけ難くていいと思います。
縫い終えたら、余分な縫い代はカットしましょう。
縫い代をアイロンで割ります。
写真の縫い合わせ部分にはアイロンを当てるスペースが無かったので、手で割り開きました。
スペースがある場合はアイロンを当てて下さい。
バイアステープが繋がりました。
仕上がったバイアステープをまち針でとめます。
きちんと測ってバイアステープをカットして縫い合わせたので、布地にぴったりと合っています。
ではバイアステープを縫い合わせた所から縫って行きましょう。
ぐるりと一周縫いますので、縫い始めの返し縫いは必要ありません。端から1mm位の端ミシンで縫います。
角のバイアステープが重なっている部分はしっかりと縫い押さえましょう。
反っているカーブ部分です。
膨らんだカーブ部分のゆるみのあるバイアステープを押さえながら縫い付けていきます。
バイアステープを噛んでしまわないように慎重に縫ってください。
縫い始めに戻ってきました。最後は返し縫いをします。
一周、縫い終わりました。
裏面は…ドキドキ。針は落ちてませんね!成功です。ヽ| ゝ∀・*|ノ
完成後はヨレヨレしているバイアステープを裏面からアイロンを掛けて落ち着かせます。
コレで完成です!
慣れるまで裏面のバイアステープから針が落ちたり、角が歪んだりしますが、何事も数をこなせば上手に処理できるようになります。Σd(ゝω・o)
写真ではわかりやすいように生地の色を変えたり、糸を違う色にしていますが、通常は同じ生地同じ色を使用して製作してください。(*^▽^*)
ダブルのバイアステープを縫う際に、裏が落ちるので苦手だなぁ・・・とお考え方は!ずらして作る! バイアステープの縫い付け方① を参照して裏面の落ちにくいバイアステープを自作しましょう!ヽ| ゝ∀・*|ノ
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