我が家のロックミシンは購入からそろそろ20年になりますが、今も現役バリバリです。
ラクスルーという画期的な糸通しシステムが出始めた頃だったので、「おおすげ~~!」と感動したのを覚えています。
とにかくロックミシンは便利です。衣装の仕上がりに驚くほど差が出ます。
洋服の仕上がりの良し悪しは、布の端処理にも左右されると私は思っていますので、より美しく仕上げたいと考えていらっしゃる方には本当におすすめです。
ただ如何せん高額です。おいそれと手が出る金額ではありません。
どんな事が出来て、内部はどんな風になっているのか、買っても扱えるだろうかと悩んでいらっしゃる方のためにロックミシンのページを立ち上げました。
少しでも参考になれば嬉しく思います。
今回はまず4本ロックの「糸通し」からです。
「左針」、「右針」、「上ルーパー」、「下ルーパー」の順番で4箇所に糸を掛けていきます。
まずは「ワンタッチ糸案内」に糸を通します。
左側の糸案内に糸を掛けます。
天秤を動かすと金具が動いて、写真のように穴が出てきます。この穴に糸を通します。
小さな穴なので通しにくい時はピンセットなどを使うといいでしょう。
天秤横の穴に糸を通します。
針糸案内に糸を引っ掛けます。
左針に糸を通す前に、側面にある「左右切換レバー」をL(左)へ。
針の横にある「針糸通しレバー」を下げると「糸通しガイド」が降りてきます。
「糸通しガイド」の先には針穴に入る細く小さな「フック」が付いています。
針を上げたり下げたりと調節して針穴にこの「フック」を通します。
針穴に「フック」が通ったら「針糸通しレバー」を押さえたまま「糸通しガイド」に下から糸を引っ掛けます。
「針糸通しレバー」をゆっくり離します。
「糸通しガイド」の先の「フック」に糸が上手く引っ掛かりました。
左針にちゃんと糸が通っています。
最近のミシンにはほとんどこの「糸通しガイド」なるものが付いていますね。
機種によって様々ですが使いこなせると便利です。
残念ながらもう一台持っている「アーチザン」にこの「糸通しガイド」はありません。
使って初めて「糸通しガイド」の有難さが分かりました。
右針に糸を通す場合は「左右切換レバー」をR(右)にして、左針に糸を通した工程を繰り返します。
左針、右針と糸が通ったら次は上ルーパーに糸を通しましょう。
「はずみ車」を手前に回しながら、「切換スイッチ」を押します。
「切換スイッチ」を押しながら「はずみ車」を回していると、矢印の先にある2本のパイプが…。(*゚∀゚*)!
カチッと音をさせてはまります。この筒の中をエアーを利用して糸が通っていきます。
写真のように「ルーパー糸通し上下切換スイッチ」を左にして、左側の「糸通し穴」に糸を2cm程差し込みます。
糸が入ったら右下にある「エアレバー」を強く押し下げます。
シュッという音がします。これが「ラクスルー」ですね。
上ルーパーの先から勢い良く糸が飛び出してくるまで、何度も「エアレバー」を押し続けます。
上ルーパーから糸が出てきました!簡単、これで上ルーパーに糸が通りました。(〃ω〃)
次は下ルーパーです。今度は「ルーパー糸通し上下切換スイッチ」を右にしてから、
右側の「糸通し穴」に糸を2cm程差し込みます。
下ルーパーの先から勢い良く糸が飛び出してくるまで、何度も「エアレバー」を押し続けます。
下ルーパーから糸が出てきました!簡単、これで下ルーパーに糸が通りました。
ロックミシンはこのルーパーに糸を通す工程が非常に面倒です。(lll-ω-)
特に「アーチザン」にはこの機能も無く、ミシン下でコソコソと糸を通す作業にうんざりする時もあります。( ̄▽ ̄;A
ロックミシンの糸調子が悪い…と思ったら、まず疑うのがこのルーパーに掛かっている糸がどこか外れている、
もしくはおかしな引っ掛かり方をしている、と考えてもらってもいい位、重要な部分です。φ(゜▽゜*)
「アーチザン」はこのルーパーの糸のバランスが「衣縫人」と比べると、あまりよくありません。
スピードに弱く、外れたり絡んだりしやすいので、無茶は禁物な子なのです。(〃▽〃)
その点「衣縫人」は一度通してしまったら「ラクスルー」などほとんど使うことはありません。
それだけ、バランスに優れたロックミシンです。
ルーパーに糸を通し終えたら、ガイドパイプを解除しておきましょう。
ガイドパイプが戻ると、糸がちゃんと通っているのが良く分かりますね。
これで4本の糸を通す事が出来ました。(*^▽^*)
左針から順に通して行きましたが、特に決まりはありません。どこから通しても大丈夫です。(*-∀-)ノ゙
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